四季を感じる頃koro 小雪 四季を感じる頃koro 小雪

小雪

北風にあおられて色づいていた葉が落ち、山ではちらちらと雪が降りはじめる頃。陽が傾くと一気に冷え込んで、朝夕の寒さがさらに厳しさを増す、冬の入り口「小雪」。11月22日ごろに訪れる小雪は、ちょうど紅葉の見頃が終わって、銀杏などの黄葉が美しく映える時期でもあります。紅葉狩りなどで覚えのある方も多いかもしれませんが、日中はあたたかな“小春日和”であっても夕方には寒くなって、その寒暖差に悩まされるシーンも。紅葉や黄葉を楽しみに出かける際には、十分な防寒をして冷えを予防しましょう。ただ、この寒暖差が大きいほど、葉の色づきは鮮やかなるのだとか。冬の兆しは身構えてしまいますが、美しい光景を生み出す寒さは、四季をもつ日本の醍醐味でもあるのです。

寒くなると、自宅で過ごす時間も長くなるもの。たまには親族や親しい友人と集まって、小さなホームパーティを開いて気分転換もしたくなりますね。秋の味覚に加えて冬の味覚も揃いはじめる頃なので、美味しいものを持ち寄ってもよさそうです。夏に寝かせた日本酒の“ひやおろし”は、そろそろ飲み納めでしょうか。枡酒杯は檜の枡が手にあたたかく、シャープなフォルムで、ひやおろしの熟成された旨味を引き立てます。また、折しも小雪は11月22日「いい夫婦の日」頃に訪れる節気。夫婦でゆっくりと、いつもよりちょっと豪華なテーブルを囲むのも素敵です。
2020年は、なかなか思うようにならない1年となりました。寒く感じたこの一年が、美しく色づく時間に続いていくと信じて、1日1日をあたたかく過ごしていきたいですね。

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