【読みもの】ガラスと感じる12ヶ月〜 いつもより少しだけ贅沢な時間 〜

ガラスと感じる12ヶ月 ガラスと感じる12ヶ月
9月 September

ガラスの杯で“月のさかづき”を。
日本酒に月を浮かべて中秋の名月を愉しむ。

お気に入りの日本酒を満たして、ハンドメイドガラスの杯に月を映す夜・・・想像するだけで、素敵なシーンが思い浮かびませんか?「十五夜」「中秋の名月」は旧暦の8月15日に出る月を愛でる催しで、現在では9月17日前後にあたる日本の秋の風物詩です。さかのぼると平安時代頃から、貴族の間では観月の宴がひらかれていました。ですが、じつは昔の日本では、月を直接見るのは控えるべきだといわれていたのをご存知でしょうか。それではどうしていたのかというと、貴族たちは船に乗って“水面の月を眺める”という間接的な方法で愉しんでいたのだそうです。どうして直接見てはいけないのか、はっきりとした理由はわかっていませんが、水面に揺れる月は神秘的な雰囲気が増して、空の上とは違った魅力を湛えているように思えます。また“水面”のなかでもとくに好まれたのは、杯に浮かんだ月を愛でる一献でした。本当はずっと遠くにあるのに、そのひとときのみ手のひらの中にある光。日本人の感性をくすぐる、とっても情緒的な愉しみ方ですね。

満月を思わせるガラスの枡酒杯と丸いキャンドル。
月に見立てたアイテムをテーブルにプラスして。

杯を月に見立てるなら、ふちまでなみなみと注げる枡酒杯がおすすめです。天然木で作られた優しい温もり檜の枡に日本酒を溢れさせると“杯自体がまるで満月のように”枡の中で浮かび上がって見えます。表面張力でできた丸みの中に、ガラス杯に施した金箔が美しく輝く『津軽びいどろ枡酒杯』はシンプルながら洗練された杯です。
また、盃を月に例えるような“見立て”の文化を、テーブルに取り入れても面白いかもしれません。たとえば丸いガラスのオイルランプを月に見立てれば、テーブルの上でもお月見を愉しむことができます。月明かりの下、オイルランプの灯りがまた雰囲気を盛り上げます。月見団子の代わりに手鞠寿司を並べても可愛いですね。神様の寄り代でもあるススキは、手仕事で仕上げた津軽びいどろ工房『金彩秋風』の花器へ。秋の風情を思わせる色彩にススキが風にたなびいて名月をさらに引き立てます。蚊遣りから立ち上る煙が虫の音にとけて、過ぎゆく夏と秋の訪れを感じさせます。

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